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介護施設の「見学ツアー」に関する注意点

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見学はしたほうがいい

今はまだ要介護者の状態が良いとしても、将来のことを考えるためにも、介護施設の見学はしておいたほうがいいです。介護施設のチェックポイントについては、過去の記事を参照してください。

比較的安価な特別養護老人ホームに入れれば良いですが、特別擁護老人ホームはどこも満室(公称でも50万人以上が入所待ち)で、そうそう入れるものではありません。そうなると、見学先としては、民間の有料老人ホームが多くなります。

介護施設もビジネスであることに注意

見学ニーズがあるため、それに合わせて「介護施設の見学ツアー」が頻繁に組まれています。こうしたツアーは、どれも無料か、それに近い価格で提供されることが普通です。

ですが、よく考えてみてください。送り迎えのバスが手配され、それなりに豪華な昼食も出されます。添乗員による丁寧な説明もあります。・・・このコストは、どこから出ているのでしょうか。

ボランティアや自治体による運用といった例外もありますが、こうしたツアーの費用は(1)有料老人ホームが「広告宣伝費」や「営業費」として出している(2)契約が成立するとコミッションが入る仕組みで業者が負担している、というケースが多いのです。

もちろん、こうしたビジネスの仕組み自体は、普通のことです。ただ、コミッションを求めて、契約を強引にすすめようとする添乗員もいることには注意してください(一人で見学に行くと狙われやすい)。

また、介護施設としてはビジネスですので、ツアーの日時に合わせて、多少の「お化粧」をするのはあたりまえです(=普段の姿よりも良く見せようとすることは普通ということ)。

それを踏まえた上で上手に利用したい

そもそもビジネスとして成立しないと、介護業界そのものが立ち行かなくなります。ですから、ビジネスそのものを批判するのは間違っていると思います。ただ、そうした裏話を理解していないと、後にトラブルにもなりかねません。

どのみち、介護施設の見学は必要です。ですから、こうした見学ツアーは、先の注意点を理解した上で、上手に活用すべきでしょう。「この施設、いいな」と思っても即決はせず、じっくりと冷静に比較したいところです。また、決めてしまうまえに、ケアマネにも、その施設に関する意見を聞くことは忘れないでください。

ちなみに、添乗員は、介護施設についてはかなり熟知しています。いっそのこと、添乗員に「介護施設の見るべきポイント」を聞いてしまうというのも手です。添乗員としても、ただビジネスをしているのではなく、そこに意義があると思ってやっています。施設見学のプロから見て、どういう介護施設を選ぶべきかに関する意見は、とても参考になるはずです。
 

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