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認知症の基本については理解しておきたい(疑いがあれば、即、医師に相談)

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誰もが、認知症にかかる可能性がある

認知症とは、脳の病気に起因する、身体上/精神上の障害の総称です。かつては痴呆症とも呼ばれていましたが、差別的ということで、今は認知症で統一されています。具体的な症状としては、記憶障害、妄想、徘徊、暴力をふるう、無気力になるなど、様々です。

65歳以上の高齢者のうち、認知症を発症している人は推計15%と言われます。ここに軽度の認知障害の人を加えると、65歳以上の4人に1人が認知症か、またはその予備軍です。これが、2025年になると、65歳以上の3人に1人が認知症または予備軍になると言います。

進行を遅らせることが、認知症との戦いの本質

介護において、認知症のあるなしは、その負担を大きく変えてしまいます。認知症を発病していたとしても、その度合いを進めてしまわないことが大事です。

認知症は、現代の医学では、完治というのは難しい病気です。しかしそれでも、医療、投薬、ケアによって、病気の進行は、相当遅らせたり、また改善させることができます。医学はどんどん進歩していて、きちんと医師による治療を受けることで、悪化を避けることができる病気になってきています。

認知症だからといって、いきなり施設行きの、厳しい状況になると考えるのは間違いです。それは、少し血糖値が高いからといって、すぐに糖尿病になって失明するわけではないのと似ています。被介護者が認知症と診断されたからと言って、私たちがイメージしがちな、意思の疎通もできないような認知症にすぐ至ってしまうわけではありません。

とにかく「あぶないかな?」と思ったら、専門の医師に相談するのが絶対です。早めの発見と対策が求められる病気だからです。そして、それが早ければ早いほどに、介護の負担は変わってきます。これが遅れると、介護は非常に厳しいものになります。

認知症の原因としては、大きく4種類の病気がある

認知症の原因となる脳の病気は;

(1)アルツハイマー病;物忘れから始まり、ゆっくり進行することが多い
(2)血管性認知症;血流の悪化で起こる、生活習慣病に起因することが多い
(3)レビー小体型認知症;調子の波が激しく、幻覚が見えるなど
(4)前頭側頭型認知症;物忘れは見られないが、異常行動があるなど

の4つが主とされています。

医師から、このうちどれか一つの病名が告げられたとします。その後、別の医師による診断を受けたところ、別の病名が告げられることがあります。そのとき、どちらが正しいのか、どちらが誤診をしているのか、と不安になるかもしれません。

しかし、現実には、認知症の原因となる病気が複数混在していて、それぞれの医師が診断した段階では、それぞれの症状が強かったというケースが多いのだそうです。どのみち、病気に関しては素人判断をせずに、医師に相談していくことが大事です。

あぶないサイン

「買ってくるように頼まれたのに、それを買ってくるのを忘れた」というのは、まだ大丈夫かもしれません。ただ「買ってくるように頼まれた」こと自体を忘れている場合は、あぶないそうです。自分が「なにかを忘れた」ということを理解しているうちは、まだ(おそらくは)大丈夫ということなのでしょう。

今日が何月何日か、自分は何歳か、今自分がいる場所がわからない、簡単な計算ができないといったことが頻繁に見られるなら、やはり医師への相談が必要です。

とにかく、直感でも構わないので疑いがあれば、早めに医師に相談というのが鉄則です。一般に、病気に関することは、基本的な知識を持っておくことは大事ですが、判断は、専門の医師に任せることが重要です。

※参考文献
・株式会社エス・エム・エス, 『認知症ねっと』(https://info.ninchisho.net/)
・NHKスペシャル, 『認知症800万人時代 認知症をくい止めろ ~ここまで来た!世界の最前線~』, 2014年7月20日

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