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ネットによる遠隔診療がやってくる?厚生労働省が柔軟な姿勢!(ビッグニュース)

ネットによる遠隔診療がやってくる

ほんの数分の診療を受けるために、会社からは午前休をもらい、往復1時間もかけて病院にいき、待合室で待たされ、さらに薬局でも待たされる・・・。いい加減にしてくれ、日本の医療という感じでした。しかしついに、ネットを利用した遠隔医療が日本でも解禁となりました。これにより、直接病院に行かなくても済むようになるだけでなく、医療機器としての携帯端末の競争が起こっていくでしょう。市場規模も5年で10倍になるという予測がなされています。

ネット経由で医師の診断が受けられるようになる

これまで、日本ではネットなどによる医師の遠隔診療は、原則として認められていませんでした。例外として、リアルでの対面診療が困難な「離島、へき地」のケースにだけ、専用のテレビ電話を用いた遠隔診療だけが認められてきました。

ネットの時代にあって、専用のテレビ電話だとか、なにを言ってるんだか・・・というイメージでした。ネット業界では「日本の遠隔医療は遅れていき、いずれは外資勢にやられる」という認識が一般的だったかと思います。

ここに、大きな変化が起こりました。厚生労働省が、2015年8月10日に「遠隔診療」のありかたを変更する通達を各都道府県知事に出したのです。この内容が非常に革新的であり、事実上、日本におけるインターネットを活用した医療の「夜明け」と言ってよいものでした。

なんだかんだでリアルでの診療が重要なのでは?

こうした、国による規制の変更においては、いつも段階的に、ビクビクしながらの変更が多いものです。こうした過去の経験から、今回の変更も「事前に直接、リアルで医師の診断を受けた上で、初診以降においてのみ、ネットの活用を認める」みたいなものだろうと考えられてきました。

しかし、なんと、今回の通達では、ここに関しても「直接の対面診療がなくても、遠隔診療を行うことができる」ことになっています。これは本当に、日本でも、ネット診療ができるようになったということです。

これから、次々とネットでの医療サービスが生まれてくるはずです。トラブルもあるでしょうが、この分野について世界に遅れを取ることは、高齢化先進国としても致命的なことになりかねません。

スマートフォンなどの携帯端末が医療機器になっていく

ネットを使った遠隔診療について、医師の友人の何人かに意見を聞いてみました。みなが共通して持っていたのは、顔色やどこが痛いといった条件だけでは診断などできないということでした。情報が足りないということです。

実際に病院に行った場合は、検査などをしてもらった結果として病名がわかり、診療の方針が決まるのですから、当然です。この部分でのテクノロジーは、これまで「病院向けの検査装置」という市場を作ってきました。

しかしこれからは「個人向けの検査装置」、もっと言えば「医療機器としてのスマートフォン」のようなものが登場してきます。そして、小さな端末に搭載させるセンサーという分野は、日本のお家芸でもあります。

この遠隔診療の市場規模は、5年で10倍になるという予測があります。知らないうちに、私たちも、この市場に取り込まれていく可能性もありますね。今後の発展が楽しみな分野です。

まとめ

・日本でも、ネットを介した医療が(事実上)解禁になった
・これから、ネット病院のようなサービスが増えていく
・その中で、携帯端末が医療機器として発展していく
・市場規模は5年で10倍になると予想されている

※参考文献
・日経デジタルヘルス, 『「遠隔診療」のより広い解釈、厚労省が明確化』, 2015年8月18日
・Livedoor News, 『病院に行くヒマがない人へ「遠隔診療」、試してみませんか』, 2015年12月24日
 

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