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その腰痛、もしかしたら骨粗しょう症が原因かも?

腰痛と骨粗しょう症

介護する人にとって、腰痛は深刻な問題

介護のプロにとって職業病(業務上疾病)として報告されるものは、その全体の8割までもが腰痛です。介護に関わることは、それだけで、腰痛のリスクが高まるということでもあります。介護のプロだけでなく、介護者(家族)も腰痛に注意すべきなのは当然でしょう。

実際に介護関係者と関わっていると、腰痛に悩んでいる人は多いという印象があります。オーストラリアでは、すでに、介護における作業が腰への負担とならないための「ノーリフト」という発想を取り入れていますが、日本には、まだ浸透しているとは言えません。

さらに恐ろしいことに、腰痛はアルツハイマー病(認知症につながる)を引き起こす可能性も指摘されています。腰痛は、一般に認識されている以上に、危険な症状なわけです。

骨粗しょう症が原因の腰痛もある!

骨粗しょう症とは、骨の中身がスカスカになってしまう状態のことを指した言葉です。骨が構造的にもろくなるため、骨折のリスクが高まり、脊柱後弯症(円背/亀背)の原因にもなります。

骨粗しょう症は、女性に多くみられる病気です。骨の新陳代謝には、女性ホルモン(エストロゲン)が関わっています。ですから女性の場合、女性ホルモンの分泌が減少する50歳前後(閉経後)から骨の状態が悪くなりやすいのです。60代の約5割、70歳以上だと約7割の女性が骨粗しょう症という意見もあります。

そして、腰痛の中には、この骨粗しょう症が原因のものもあることがわかっているのです。腰痛には様々な原因があるため、腰痛であれば即、骨粗しょう症だとは言えません、しかし、骨粗しょう症が原因の腰痛であれば、改善できる見込みがあるのです。

骨粗しょう症は、薬物療法で改善できる

腰痛の原因が骨粗しょう症であれば、それは、女性ホルモン製剤などで改善することができます。骨粗しょう症は、診断技術も確立されており、また、治療法も発達してきており、改善はもちろん、場合によっては完治に近いところまで持っていけるようです。

骨粗しょう症は、治療できる病気であるにも関わらず、検査を受ける人が少ないものだそうです。これは、骨粗しょう症は、発生頻度が高いのですが、一般には、痛みなどをともなわず、知らないうちに進行しているものだからです。

こうした中、腰痛は、骨粗しょう症を自覚するための数少ないサインかもしれないのです。腰痛に悩まされているなら、骨粗しょう症を疑ってみて、検査を受けてみてはいかがでしょう。検査も大掛かりではなく、比較的簡単な方法も増えてきているようです。

※参考文献
・Medical Note, 『腰痛と骨粗しょう症の関係。脊椎の圧迫骨折で腰痛が起こる』, 2015年12月25日
 

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