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エキサイトが介護支援・家事支援の「ファミリーサポーター」を開始(ニュースを考える)

ファミリーサポーター

時給1,800円〜の介護保険適用外サービス

エキサイト株式会社が、介護保険適用外にて、要介護者のニーズに沿った自由な介護支援を行うサービスを開始しました。サービス開始は、昨日(2015年11月25日)からで、いまこところ都内に限られているサービスエリアを、今後、大阪や名古屋と全国に拡大していくそうです。

エキサイト株式会社:ファミリーサポーター

https://family.excite.co.jp/

介護支援者と要介護者をネット上で直接マッチングさせるという発想です(消費者と消費者が直接つながる事業=C2C事業)。価格は、時給換算で1,800円〜とのことですが、登録されている介護支援者を見てみると、実際はもうすこし高い印象を受けます。

価格が割高になるため、そうそう使えるものではありません。しかし、介護保険適用外だからこそできる自由なサービスが期待できそうです。介護のプロによる「それは保険適用外なんですよ・・・」という言葉に、涙を飲んだことがある介護者(家族)は、早速、利用を検討したいところですね。

プラットフォームを提供する会社の付加価値は?

ここで気になるのは、エキサイトの立ち位置です。介護支援者と要介護者のマッチングとはいえ、そこは実際には個人と個人のやりとりになるわけです。であれば、別に、その間にエキサイトのような事業者を立てる必要はないのではないかと感じます。

ですから、プラットフォームを提供する中間業者には、独自の付加価値が求められます。それは単に、登録者が優秀な介護支援者であるというだけでは不十分です。エキサイトは、面談と研修を提供するとのことですが、ここはやはり、少し心配です。

エキサイトのように、こうして間に入る業者がいると、当然、価格も高くなってしまいます。勝手な想像ですが、このようなプラットフォームを提供する中間業者の手数料は、30〜40%程度ではないかと思います。その価格分の付加価値は、まずは、安心・安全でしょう。

具体的には、利用者の「どんな人が来るかわからない」という不安を払拭することがカギになるでしょう。そのために本当に有効なのは、過去にその人に仕事を依頼した顧客からの評価です。依頼者の数が多く、平均の評価が高いことが、価格以上に大事な要素になってくると思われます。

未来はどうなっていくのか?

今後は、こうしたエキサイトのような中間業者が増えていくでしょう。介護支援者も、支援者として登録するプラットフォームは、1つではなくて、複数になっていきます。そうした中で、経済原理による価格競争が起こり、プラットフォームの淘汰が発生してくと思われます。

数年以内には、このようなサービスは、Facebookなどの大型SNSの中に組み込まれていくでしょう。結局、個人間取引の決済を握ったとろこが勝者になっていくと考えられます。もしかしたら、Amazonや楽天も、似たようなサービスを準備している可能性があります。

最終的には、介護支援者のサービス価格にも「相場」ができて、中間業者の手数料も極限まで下げられていきます。そこに至れば、要介護者にとって本当に利用しやすい状態になります。そうした状態になるのも、介護クライシスが叫ばれる2025年までには間に合いそうな感じがします。

まだまだ荒削りな状態ではありますが、今後の動きに期待したいですね。
 

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