閉じる

地域の連携とか、多職種の連携とか、なにかと連携に解決を求めるけれど・・・

連携の限界

課題だけ投げて、その解決の責任は取らないという態度

これは、完全にKAIGO LAB編集部としても反省すべきところと認識しています。課題があって、それについて語り、解決については「地域の連携」とか「多職種の連携」とか、耳障りのよい自分以外の誰かに投げるという態度について、です。

そもそも「地域の連携」とか「多職種の連携」がうまく行っていないからこそ、課題が顕在化していることが多いはずです。それは、課題を生み出してしまっている原因であって、解決策ではないと思います。

世界中の国々が連携すれば、戦争もなくせるでしょう。地域の人々が連携すれば、たくさんの課題も解決します。問題は「なぜ、その連携はうまくいかないのか」ということです。「みんな、連携しよう!」という掛け声は、もう十分にあります。足りないのは「連携できない理由」のリサーチです。

連携できない理由のリサーチを追いかけよう

たとえば、ケアマネと医師の連携について、それを困難にさせている理由としては「かかりつけ医が多忙なため連絡しても会ってもらえないことがある」「かかりつけ医に連絡することに抵抗がある(敷居が高く感じられる)」ということがわかっています。

また、ケアマネの基礎となっている資格別で考えると、看護師や保健師からケアマネになった人のほうが、介護福祉士からケアマネになった人よりも連携がスムーズであることもわかっています。

ここまでわかると、ケアマネと医師の連携には(1)医師の忙しさを改善すること(2)敷居の高さに配慮して医師からケアマネへの働きかけを増やすこと(3)ケアマネが医療系の知識と経験を得る機会を増やすこと、といった対策も見えてきます。

こうした対策について、実際に走らせてみてどうだったかを調査し、エッセンスを抜き出して、マニュアル化していくというところまで持っていけば、日本中のケアマネと医師の連携も改善するでしょう。

課題の抽出よりも、連携強化のノウハウのほうが大事

もはや、課題自体は、ほとんど出尽くしています。これまでに見つかっていない課題など、そうそうありません。ですから「こういう課題がありますよ」という報告には、それほど意味がありません。

しかし、そうした課題の解決に求められる連携には、まだまだわかっていないことがたくさんあります。私たちが求めているのは、連携の成功事例です。KAIGO LAB編集部として反省の意味も込めつつ、多くの人に、連携の成功事例についての発信を求めていきたいと思います。

※参考文献
・北九州市リハビリテーション支援体制検討委員会, 『医療と介護の連携に関する調査報告』
 

KAIGOLABの最新情報をお届けします。

この記事についてのタグリスト

PR