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介護のプロは見ている!介護者の「男女差」は存在するのか?

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介護のプロに聞いた話

介護のプロとして、介護者(親の介護をしている人)の様子をみていると「男女で違いがある」という意見が一般的なようです。もちろん、あくまでも経験談であり、誰もがそうだとは断言できません。とはいえ、少なからぬ介護のプロが、介護者が男性か女性かによって対応を変えているというのですから、驚きです。

特に被介護者(要介護者)が母親のとき、介護者が男性(息子)なのか、女性(娘)なのかによって、かなりの差があるという意見を耳にすることが多いです。繰り返しますが、あくまでも経験談です。統計的事実に基づいた法則ではないので、注意してください。

母親の介護者が女性(娘)の場合=あまり問題ない(らしい)

娘は、弱っていく母親を直視し、その現実を受け入れるのが早いそうです。娘は、母親に対して「直球」で話をして、時には母親をきつく叱ることもできるのだとか。介護のプロとしては、娘との連携は比較的スムーズと言います。ただ、母親に厳しすぎる娘がいるのも事実のようで、そこは上手になだめたりもします。

母親の介護者が男性(息子)の場合=問題になることが多い(らしい)

これに対して息子は、弱っていく母親の現実を見ることができないそうです。いちいちショックを受け、介護の話題から逃げようとする傾向すらあるそうです。介護のプロとしては、被介護者のみならず、こうした息子の精神的ケアまですることになるのが普通とだとか。

ここで困るのは、息子によっては、介護を全てプロ任せにしようとする人がいるということだそうです。こうした息子に対しては、介護のプロとして「まだ母親が自分でできること」をポジティブに話すように心がけ、「できなくなったこと」についてはあまり触れないように努めるそうです。

自分が、母親の介護をする息子に相当し、この話に心当たりがある場合は、こうした介護のプロたちの苦労を理解し、つらくても母親の現実を直視することが求められます。ここで時間がかかっていると、介護そのものがすすまなくなり、かえって母親の介護が悪いものになってしまうからです。

ある介護本が指摘する男性介護者の「弱点」

こうした介護における男女差というのは、様々なところで言われています。もう一つ『現役世代のための介護手帖』(おちとよこ著/平凡社新書)には、長年の取材経験から得られた男性介護者の「弱点」が示されています(p100〜101)。そちらを引用してみます。

(1)世間体や面子を気にし、「助けて」と、なかなか言えない。
(2)親との接触時間が短く、老化や異変に気づきにくい。
(3)地域情報がなく、対応が後手に回りやすい。
(4)仕事を辞めると、介護を仕事化し、歯止めがなくなる。
(5)介護記録やデータ管理に熱心で、変化に柔軟対応ができにくい。
(6)介護以前に、家事や食事づくりで苦労する。
(7)気分転換が下手。
(8)グチを言える場、言える相手がいない。

そもそも、介護における男女差というよりも、一般的な「男性のダメなところ」なのかもしれません。そうした「弱点」が、介護においては強調されているのでしょう。男性諸氏は、まず、自覚するところからはじめるしかなさそうです。
 

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