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アメリカにおける、介護者の傾向に関して

アメリカにおける、介護者の傾向に関して

アメリカにおける家族の介護者、半数が男性

アメリカにおいては、家族の介護者(介護をする人)の半数が男性です(2018年)。アメリカも、かつては女性の介護者のほうが多かったのですが、その差はほぼ無くなっています。差別に敏感なアメリカらしく、誰が家族の介護者になるかという判断においても、男女差はほとんどないと言えそうです。

日本の場合は、介護者の女性が66%で、男性が34%という2016年の調査結果があります。最近は男性の割合が増えてきたとはいえ、まだまだ、日本には介護者の選択における男女差があり、不平等な社会が存在してしまっています。

ただ、何事もアメリカの10年遅れと言われる日本でも、今後は「介護をするのは女性」という古い常識は崩れていくでしょう。親の介護について「なんとかなるだろう」と他人事のように考えている男性は、特に注意が必要です。

アメリカにおける家族の介護者、平均年齢は47歳

アメリカにおける家族の介護者の平均年齢は47歳となっています。この47歳という年齢は、実は、ちょうど日本全体の平均年齢(国民の平均年齢)でもあります。2010年の調査では、アメリカにおける家族の介護者の平均年齢は53歳でしたから、若年化が進んでいることがわかります。

この若年化の原因として考えられるのは、晩婚化により、子供を授かる平均年齢が上がっていることです。親子の年齢差が大きくなる傾向があれば、介護をする子供の平均年齢が下がるというわけです。

日本の家族の介護者(主介護者)の平均年齢は、ちょうど53歳程度です。老老介護が多い日本では、平均年齢が高くなりやすいのですが、ばらつきも大きく、今後は日本でも、介護者の若年化が進んでいくと考えられます。

団塊ジュニア世代の男性は覚悟を

団塊ジュニア世代は、今現在、44〜47歳になっています。アメリカの男性であれば、すでに親の介護で大変な年齢です。団塊ジュニア世代の男性は、親の介護を自分が行うという覚悟が必要です。ばくぜんと不安に感じているようでは、危険です。

地震であれば、防災グッズを整えたり、避難場所について家族と話し合ったりしているでしょう。親の介護もまた、地震と同じように、明日にもはじまるかもしれない大きな事件です。それに備えて、具体的な準備をしておくことは、将来の負担に大きなインパクトがあるのも当然です。

日本とアメリカは違うというのは、確かにその通りです。ただ、日本においても、介護者の男性が増えており、かつ、その若年化が進んでいくことは、十分にありえる話です。最悪のケースに備えておいても、損はないはずです。

※参考文献
・Forbes, 『米国で家族を介護する層が変化 若者と男性が増加へ』, 2019年1月22日
・生命保険文化センター, 『誰が介護している?』, 2016年
・LIFULL HOME’S, 『介護離職者数は1年間で10万人、8割が女性。介護のために労働時間短縮などの措置をしている企業の割合は?』,

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