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寝たきりでも気軽に旅行に行ける?VRが実現する未来

寝たきりでも気軽に旅行に行ける?VRが実現する未来

2025年の大阪万博

2025年に予定されている大阪万博は「80億人の来場」を目指しています。これは、地球にいる全人口が、大阪万博にやってくるという意味です。当然ですが、これは、物理的には不可能なことです。飛行機の数も、ホテルの数も足りません。

では、どうやって「80億人の来場」が実現するのでしょう。その根幹となるのが、VR(仮想現実)のテクノロジーです。「80億人の来場」が掲げられている背景には、このVRによって、世界中の人々が、あたかも、大阪万博の会場に実際にいるかのような、そうした体験をしてもらおうという意図があります。

大阪万博が開催される2025年という年は、日本の介護にとっては、運命の年です。介護を必要とする人が劇的に増えることを懸念する2025年問題と呼ばれるものです。この、日本が潰れかねない象徴の年に、大阪万博は開かれるわけです。その吉凶は、VRに委ねられていると言っても過言ではありません。

世界中を旅することは贅沢ではなくなる

現在のところ、世界中を旅するということは、かなりの贅沢です。お金の問題はもちろんですが、それだけの休暇を取得することも困難です。なによりも、相当健康な状態でなければ、世界中を旅することは危険なだけです。

しかし、世界中を旅して、見たことのない美しいものを見たり、様々な驚きを得ることは、誰もが一度は夢見ることであるのも事実でしょう。こうした、過去には夢でしかなかったことを、誰にでも手に入るものに変えてしまうのが、技術本来の存在意義です。

人間が空を飛べたり、治療できなかった病気が簡単に治せるようになったり、世界中の情報が瞬時に得られるようになったのも、すべて、技術の発展があったからでした。VRによる旅行もまた、いまでこそまだ夢物語ですが、2025年までには実現できそうな気がします。

VRが実現すれば介護も変わる

介護もまた、VRが実現すれば、いろいろな意味で変化することになるでしょう。わかりやすいところでは、いわゆるレク(レクリエーション)のようなものは、ほとんどがVRの世界で実現されるようになります。ただ、それ以上に重要なのは、寝たきりの人であっても、普通に、仕事を含めた社会活動ができるようになるという点です。

VRの世界は、1人でも楽しむことができるでしょう。とはいえ実際には、自分の分身となるアバターが、現実とは別の開かれた世界で活躍するような世界観のほうが、実現されるのが早そうです。今でいうSNSは、仮想の世界にとって代わられていくはずです。そこでは、真のバリアフリーが提供されます。

大阪万博が成功するには、それこそ、Facebookに代わる、仮想の世界のプラットフォームを作れるかどうかにかかっているでしょう。大阪万博をみたいと考える世界中の人々は、そこにアカウントを作るところまでは確実です。問題は、そこに止まりたい理由を提供できるかどうかです。

※参考文献
・産経新聞, 『進むVRと福祉の融合 映像で味わう「疑似旅行」』, 2018年12月27日

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