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年賀状の終わり?意外と賛成できない点もある

年賀状の終わり?意外と賛成できない点もある

平成最後となる年末の年賀状

平成最後となる今年、年賀状をどうするかが話題になっているようです。この年末年始に出す年賀状を最後として、今後は、年賀状を出さないという人が増えているからです。これには特に「終活年賀状」という名前もついており、ネットでは多くの文例が流れています。

現役世代にとって年賀状が面倒というのは、よくわかります。現役時代の年賀状は、個人的な友人という枠を超えて、ビジネス上の関係維持という側面が大きいでしょう。このため、現役時代の年賀状は、どうしても形だけのものになりやすく、その必要性に疑問が生じるのは当然だと思います。

そうして膨れ上がった形だけの年賀状を、高齢者になってからも維持するのは、ますます大変でしょう。そうした背景から、年賀状をリストラし、場合によっては、平成最後の年に、全部やめてしまおうというという人が増えているようなのです。

年賀状がつなぐ関係もある

ただ、介護現場の人々と話をすると、年賀状には、結構な意味があることもわかってきます。「年賀状なんて面倒」といっていた高齢者が、実際に、自分のところに年賀状が届いたりすると、大いに喜んだりするということはよくある話です。また、そうした年賀状にお返しを書くということで、昔を思い出したりもするようです。

現役を引退すると、そもそも自分のところに届く年賀状は激減します。これにともなって、出さなければならない年賀状も、かなり減るのです。そうして大リストラされて残る年賀状は、本来のあるべき年賀状の姿だったりもするのです。

これを、一気にすべてやめてしまうことは、想像以上にもったいないことかもしれません。いつでも切れる関係なら、逆に、いま切らなくてもよいかもしれません。平成最後という区切りの良さが、高齢者にとって悪いほうに大胆な選択をさせてしまわないか、少し心配です。

本音ベースで考えておきたい

この人から年賀状をもらえたら嬉しいと感じるなら、その人に対しては年賀状を送ることを続けたほうがよいのは当然でしょう。それを、平成最後だからという、決して合理的とは言えない理由でやめてしまうと、それだけで、大切な関係性が切れてしまう可能性もあります。

そうした人とは、普段からメールやメッセンジャーでつながっていれば、問題ないかもしれません。ただ、高齢者の場合は、そもそも、そうしたITが使えなかったりすることもあります。また、今はITを使えていても、どこかの時点で、使えなくなるということもありえます。

面倒といえば、なんでも面倒です。ただ「終活年賀状」というのが流行っているからということで、長年続けてきた年賀状の関係性を失ってしまうのは、もったいないことになる可能性が高く、オススメできません。本音ベースで、しっかりと考えて決めてもらいたいところです。

※参考文献
・日本経済新聞, 『年賀状、終活で「今年限り」 高齢者に広がる』, 2018年12月25日

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