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歯周病によって認知症になる?いやいや、認知症だけではありません!【歯周病チェックリスト付き】

歯周病によって認知症になる

歯周病について理解することが健康維持のカギ

歯ぐき(=歯肉)に、細菌が入り込むと、歯周病になります。細菌感染するわけですが、これは口の中にとどまらず、歯ぐき内の血管から全身に運ばれ、様々な臓器に感染症をもたらします(異所性感染症)。簡単に言えば、歯ぐきのケアを怠ると、体全体の病気につながります。

歯ぐきのケアを怠るということが、その後につづく病気の根本原因になっています。これは悪くなったところを改善するという「対処療法」ではなくて、病気の根をやっつける「根本療法」なわけです。そう考えると、歯科医師たちが行っているのは、歯の治療ではなくて、体全体が病気になることの予防だと言うこともできるでしょう。

ところが困ったことに、歯科医院へは、年齢が上がるごとに行かなくなると言われます。結果として病気になって、その「対処療法」を行っている面もあるわけです。それが、国の医療費負担を増加させていると考えると、今一度、歯科医院の重要性を認識したいところです。

歯周病と認知症、その他の病気

そもそも、噛む力が失われると、認知症リスクが高まることが知られています。歯周病は、放置すると、全身の感染症を引き起こすだけでなく、歯を失ってしまう原因になります。その結果として、噛む力が弱くなってしまうのです。

別のデータでも、75歳以上の人の場合、平均で、残っている歯の数は約9本なのですが、認知症の人の場合は平均で約3本だったりします。実は、噛めない食品が1つ増えると、それだけで死亡率が上がります。歯が1本減るごとに、寿命は2.8%減るそうです。

歯周病になると、歯を失う結果としてではなく、もっと直接的に認知症リスクが高まるという論文もあります。それ以外でも、歯周病は心筋梗塞やガンの原因にもなることが知られています。なお、糖尿病の人は、歯周病にもなりやすいので、より注意が必要です。

歯周病の予防は?歯周病チェックリスト!

基本的には、日々の正しい歯磨きが大事です。それと、特に高齢になってきたら、歯科医師によるプロフェッショナル・ケアも定期的に受けたいところです。そこで歯周病が見つかったら、早めのケアも可能になるからです。

これはオーバーな意見だとは思いますが、歯科医師によっては、成人の7割が歯周病と言います。歯周病は、その初期には痛みもないため、自覚症状がありません。気づいたときには、かなり進行してしまっていることもあります。以下は、前田病院(広島県呉市)が公開してくれている歯周病チェックリストです。

(1)歯がむず痒い感じがする。
(2)歯と歯肉の接しているところが赤く腫れる。
(3)歯を磨いた時に出血する。
(4)歯肉から膿が出る。
(5)口臭が気になる。
(6)唾液がネバネバする。
(7)朝起きた時に口の中が気持ち悪い。
(8)食べ物がかみづらい。

※参考文献
・花田信弘, 『歯周病と全身感染症』, ラジオNIKKEI感染症TODAY(2014年4月16日)
・松下健二, 『アルツハイマー病修飾因子としての歯周病の可能性に関する研究』, 長寿医療研究開発費(平成24年度)総括研究報告
・社団法人・岩見沢歯科医師会, 『特集:全身と歯』
・医療法人・前田病院, 『あなたの歯は大丈夫?』
 

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