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テレビをめぐる(ちょっとだけ)面白い話

テレビをめぐる(ちょっとだけ)面白い話

テレビの高齢者シフトという当たり前の話

テレビは、視聴者の高齢化とともに、高齢者をターゲットとした高齢者シフトをしてきました。話題が高齢者目線になっているのはもちろん、コメンテータに高齢者を据えたり、テロップの文字を大きくするといった細かい対応もしています。

かつては、昼の番組であれば、専業主婦をターゲットにしていた時代もありました。しかしそもそも専業主婦という存在が減ったこともあって、昼の時間帯もまた、高齢者シフトしてきています。テレビの年代別視聴時間のグラフを見れば明らかなとおり、現代のテレビは、高齢者が頼みの綱になっています。

そうしてテレビが高齢者シフトをしてきた結果として、明らかになってきているのが、22時台で高齢者はテレビを消すということのようです(Yahoo!ニュース, 2018年)。そうして、22時台からは、視聴者の年齢層が一気に若返るという可能生があるようなのです。

23時からの番組に期待したい

こうした話は、テレビ業界では常識になってきているでしょう。そうなると、現役世代は、23時からの番組に期待したいところです。23時以降は、現役世代にターゲットを絞った番組になっていく可能性が高いからです。いまはテレビを見ない人も、23時からの番組には注目してもよいかもしれません。

このとき、現代の現役世代がテレビをつけるのは、ニュースが見たいからではありません。スポーツの結果はもちろん、大概のニュースは、スマホでフォローしているからです。同時に、相当クオリティーの高い番組でない限り、特定の番組を楽しみにしていることも少ないでしょう。

23時以降にテレビをつける現役世代は「なんとなく」テレビを見て、寝たいという人だと思われます。「なんとなく」という期待に応えようとする番組は、意外と、番組制作側にとって自由で面白いものではないかと思います。逆に、ここで現役世代をひきつけられないテレビ局は、長期的にはかなり苦戦することになるでしょう。

介護の専門チャンネル?

もちろん、そうして生まれる番組の多くは、エンタメだと思います。疲れて、あとは寝るだけという現役世代が、そこから何かを考えたりするのは辛いでしょうから。同時に、そこに少しは、実用的な番組も滑り込めるでしょう。そんな番組の中に、介護の専門チャンネルがあったりすると、嬉しいかもしれません。

介護を仕事にしている人は、日本に200万人くらいいます。介護をしている家族まで含めると、かなりの数字になるでしょう。そうした人に向けた介護の専門チャンネルへのニーズは、今後数十年、増えることはあっても、減ることはなさそうです。

難しいのは、介護に求められる知識は膨大であり、そうした専門チャンネルは、どうしてもeラーニング的にテーマを小分けにした教育チャンネルになりがちだということです。そうしたテーマを「なんとなく」番組を見るひとに向けて作るというのは、かなりのチャレンジになるでしょう。だからこそ、頑張ってもらいたいところです。

※参考文献
・Yahoo!ニュース, 『日本テレビをテレビ朝日が猛追!の背後にテレビをめぐる地殻変動が起きている感じが』, 2018年12月16日

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