閉じる

「おひとりさま」の場合・・・最低1,300万円必要?

「おひとりさま」の場合・・・最低1,300万円必要?

「おひとりさま」にも介護がやってくる

結婚して家族を築いていくという生き方は、平均的なものではなくなりつつあります。生涯を一人で生きていく「おひとりさま」という言葉は、悲観的なものではなく、ひとつのライフスタイルとして模索されるものになってきました。

もちろん、望んで「おひとりさま」を選んでいるという場合ばかりではないでしょう。だた、そうした場合でも「おひとりさま」という選択をして、幸福に生きている人も多数いること(逆に家族がいても幸福ではない人も多数いること)を認識するのは、大事なことかもしれません。

そうして「おひとりさま」を考えるとき、そこには介護という問題が発生することは、家族がある人と同じです。「おひとりさま」にも親があり、その親に介護が必要になるという側面が1つです。もう1つは、自分自身にもいずれは介護が必要になるということです。

「おひとりさま」の介護にはいくら必要なのか?

そんな「おひとりさま」の介護にはいくら必要なのかという試算を、All Aboutが行っています。ざっくりとしたものですが、親の介護のための持ち出しで最低300万円、自分自身の介護のために最低1,000万円というものでした(All About, 2018年)。

ただ、この試算は、親に年金と貯蓄がそこそこあって、毎月5万円を5年(300万円)支払うという条件での計算になっています。実感としては、毎月5万円で済むのは親に資産があるラッキーな場合で、現実にはもう少しかかっている人が多い印象があります。また、介護が5年で終わるというのも、短いイメージです。

また、自分の介護のための費用は、安価な老人ホームへの入居を前提としています。そうした安価な老人ホームが満室でない可能性は、今後の日本を考えると、かなりラッキーな話であり、現実的ではないように思います。特に団塊ジュニアは人数が多いため、老人ホームへの入居は狭き門になりそうです。

考え方次第ではある

合計で1,300万円もの大金があっても、足りなくなる可能性が高いというのは、ショッキングです。ただ、これは「おひとりさま」に限った話ではありません。むしろ家族で暮らしている場合は、対象となる親の数が多く、自分の生活費もかかるため、もっと金額は大きくなるはずです。

寄りかかる対象のない「おひとりさま」だからこそ、こうした現実と早期に向き合い、準備をするという態度も形成されるという面があるでしょう。コツコツと貯金をして、介護を含めて将来に対してしっかりと準備をし、自分の人生を邁進するというのは、今後の主流のライフスタイルとなる可能性さえあります。

ただ、将来を待つのではなく「おひとりさま」への意識が向いた社会を構築するために、国に対して働きかけていくことも大事かもしれません。日本のリーダーたちは、古い世代の人々がほとんどなので「おひとりさま」の認識が間違っている可能性もあるからです。

※参考文献
・All About, 『親の分も含めて1300万円!おひとりさま老後の介護費用』, 2018年12月10日

KAIGOLABの最新情報をお届けします。

この記事についてのタグリスト

ビジネスパーソンが介護離職をしてはいけないこれだけの理由