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介護職の特異性;他の仕事となにが違うのか

介護職の特異性

常に特定の顧客に仕事を見られているのが特徴

介護職は、他の仕事よりもキツイと言われることが多くあります。具体的にどこがキツイのか、介護職の方々にうかがうと、それはそれで「あー、大変だな・・・」というものがたくさん出てきます。

こうした中で、もっとも他の仕事と違うと感じるのは「キャリアにおける、ほとんどの時間を、特定の顧客に見られている」ということです。現場にいる介護職にとって、要介護者や家族と一緒にいる時間が、仕事の時間です。ということは、常に顧客に仕事を見られているということです。

接客業も、ほぼ常に顧客に見られる仕事ではありますが、顧客は流動的で固定していない場合のほうが多いでしょう。これに対して、介護職の場合は、かなり固定的な顧客に四六時中、その仕事を見られているわけです。

やりがいもあるけれど・・・

介護職のやりがいと言えば、やはり、要介護者やその家族からの感謝だと聞きます。介護職は、要介護者と、少なからぬケースで、家族以上に長時間を共にします。その要介護者や家族から感謝され、なくてはならない存在として認知され、仲良くしていければ、とても嬉しいでしょう。

同時に、この関係性の密度は、要介護者やその家族との相性が悪ければ、非常に厳しいものになります。「嫌だな」と思いながらも、長時間・長期間、ずっと一緒にいるというのは、どうしても耐え難いものになります。

こうした場合、介護職としては、誰か、同僚に担当を変わってもらいたいと考えるでしょう。しかし、そもそも同僚もいっぱいいっぱいだったり、相性の難しい要介護者のところに行きたくないと感じるでしょう。担当を変えてもらうのも、簡単ではありません。

そうなると、介護職に求められるのは「いつまで我慢できるか」ということになってきます。そして我慢が限界になると、離職するということになるわけです。実際、介護職の離職の原因の一つが、こうした人間関係上の問題にあるわけです。

介護職を目指す場合

特に現場の介護職は、特定の顧客と、かなりの長期間に渡って、一緒にいる仕事です。そこには、常に顧客に見られているという緊張感があります。その緊張感がストレスにもなるので、意識して、他の人々とも会ったりして、ストレスを発散することが大事と言われます。

同時に、他人の人生に、本当に深く入り込むことになるのは、学びもあります。介護の仕事を通して、自分の人生を考えるようになったという話はよく聞きます。ある意味で、介護に関わることは、哲学者になることだと思います。
 

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