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高齢者の運転;本人たちは事故回避できる自信を持っている(怖ろしいデータ)

高齢者の運転

高齢者の運転で怖い思いをしたことがありますか?

運転していると、前の車が、モタモタしはじめます。あれ?と思っていると、いきなり車線変更をしてきて、おもわずクラクションを鳴らします。怖いので、車間距離をあけると、また車線変更をして、別の車にクラクションを鳴らされたりしています。

そのまま、踏切近くまでくると、その車は一時停止もせずに、いきなり踏切に入っていきました。これ幸いと、自分は一時停止を長めにとって、その怖い車との車間距離を再度とります。怖い車は、そのまま、その先の赤信号も無視して走り去っていきました。

その先のコンビニに自分の車を駐車すると、あの怖い車もそこに駐車されていました。その車を運転していたのは、かなり高齢の方で、運転席から外に出るのに、かなり苦労をしています。普通に歩けない感じなのに、車は運転していたわけです。

こうした経験は、ドライバーであれば、誰もがしたことのあることでしょう。今後は、ますます高齢ドライバーが増えていくため、こうした状況はさらに悪化していくと思われます。

交通事故全体にしめる高齢者の割合

高齢ドライバーの死亡事故は、全体として交通事故が減るなかで、全体にしめる割合として増加しています。この問題は、各所で深刻なものとして検討されてはいますが、根本的には自動運転が実用化されるまでは、解決されない問題でしょう。

高齢者と死亡事故

特に怖いのは、認知症だったり、認知症ぎみの高齢者の運転です。ここ数年は、認知症の高齢者が死亡事故を起こしたというニュースは、年に数回聞くようになっています。ニュースになっていない事故まで含めると、相当な数にのぼるのでしょう。

高齢者は運転中の判断が遅れる

自動車の運転には、かなり高度で迅速な状況判断が求められます。老化とは、こうした判断が遅れることでもあります。そして高齢者の交通事故の6割は、交差点で発生しているそうです。交差点では、車の切れ目を見極めてタイミングをはかる必要があります、また、歩行者などにも気を使う必要もあり、判断がより難しいからでしょう。

それにもかかわらず、75歳以上の53%もの人が「自分は事故を回避できる自信がある」と考えているそうです。以下は、NHKクローズアップ現代(2014年7月8日)に放送されたデータです(元データに値が入っていないため目算です)。ちょっとゾッとします。

高齢者と事故回避の自信

なんとか、高齢者には、自分たちの年代は死亡事故を起こしやすいという事実と向き合い、事故回避のための努力をしてもらわないとなりません。とはいえ、ただ高齢者だからというだけで、運転を禁止するのはエイジズム(年齢差別)になってしまうので注意が必要です。

統計的には、上記のような結果になっていますが、死亡事故を起こすのは高齢者だけではありません。自動車の運転は、誰にとっても危険なものであり、この危険は、あと少しで自動運転によって劇的に減らされることになります。

※参考文献
・木幡繁嗣, 小禄茂弘, 『高齢者交通事故低減に向けた取り組み』, IATSS Review Vol. 35, No. 3, 2011年2月
・クローズアップ現代, 『運転し続けたい ~高齢ドライバー事故の対策最前線~』, 2014年7月8日
 

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