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未来は、自転車化するか?イノベーションが必要だ

未来は、自転車化するか?

交通事故件数が減る中で、自転車事故は増えている

2000年と2010年の比較で、交通事故件数は約2割減っているのに対して、自転車が歩行者と起こす事故は約5割増えている(1.5倍)ということがわかっています。自転車は、気軽に楽しめる便利なものではありますが、事故が増えているという事実は認識しておく必要があるでしょう。

特に、自転車の死亡事故に限ってみると、死者のほとんどが70歳以上の高齢者であるという特徴があります。自転車事故が重症化しやすいという特徴があるからと考えられています。骨折が原因で、要介護状態になってしまうというのも、高齢者の特徴であることも忘れるべきではありません。

そうした中、高齢者の間で、自転車の利用が増えていきているというニュースがありました。免許返納の問題もあって、これは良い流れではありますが、注意も必要です。以下、Cyclistの記事(2018年9月24日)より、一部引用します。

高齢者の外出時の足はクルマより自転車―。高齢者の自転車と自動車の利用に関する調査で、週1回以上の利用は自転車(77.3%)がクルマ(58%)を上回った。(中略)移動手段に自転車を用いる理由のトップは、「近所での用事が多いから」。(後略)

電動アシストだけでは足りない

自転車は、そもそも転倒しやすい乗り物です。高齢者と転倒というのは、非常にまずい組み合わせであることから、高齢者と自転車という組み合わせは、非常に不安な気持ちになります。かといって「近所での用事」に車を運転して行くような状態は、どうしても減っていかないとなりません。

もちろん、車の自動運転技術が実用化されるのが一番よいはずです。かといって、その実現にはまだハードルが多くあり、今年や来年といった近未来に、それが実現することはないでしょう。そうなると、高齢者の自転車ブームというものが、どうしても到来することが予測されます。

そのとき、自転車に必要な昨日は、電動アシストだけではないはずです。前輪や後輪が3輪になっている、転倒しにくい自転車は、確かに増えてきてはいます。しかし、もう一歩先を行くような転倒防止機能や、転倒したときのクッション機能が求められるでしょう。

高齢者向けの着衣型のエアバックといった発想は昔からありますが、こうしたものは、なかなか普及しないのが現実です。いっそ、自転車や電動車椅子が、小型の電気自動車に進化していくような、そうした流れが必要なのかもしれません。

そうした背景を考えると、次世代型電動車椅子WHILL(ウィル)のようなイノベーションは、もっと注目されてよいと感じます。こうした技術が普及するのには時間がかかるものですが、車の免許返納をする人のところに、より効率的に、こうした次世代型の移動手段が普及していく流れができてもらいたいです。

次世代型電動車椅子WHILLの挑戦に注目!
次世代型電動車椅子WHILL(ウィル)

※参考文献
・Cyclist, 『高齢者の自転車利用調査 週1回以上の利用は、クルマを上回る』, 2018年9月24日

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