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救急車ではなく介護タクシーを(神戸市消防局)

救急車ではなく介護タクシーを(神戸市消防局)

救急車が足りない!

救急車の安易な利用が増えてしまっており、本当に必要な人のところに救急車がいけないという事態が問題視されています。これまで自治体は、救急車の利用に関する啓蒙活動に努力してきましたが、その効果は限定的です。

今後も高齢者がさらに増え、健康に問題を起こす人も増えていくことは避けられません。そんな中、神戸市の消防局が、一歩より進んだ積極的な対応を打ち出しています。以下、産経ニュースの記事(2018年5月15日)より、一部引用します。

神戸市消防局が、要介護の高齢者やヘルパーが市内の介護タクシーなどの搬送サービス事業者を簡単に検索・予約できるスマートフォン用アプリ「さぽのる」を開発し、14日から配信を始めた。市消防局の担当者は「高齢者、福祉事業者の間で普及し、外出する際の一助になれば」と期待している。

市消防局によると、平成28年の救急出動件数が8万件を突破。昨年は8万3081件に上るなど年々増加しており、救急車の現場到着が遅れて患者を救えなくなるリスクが問題視されていた。中でも、要介護者らが救急車をタクシー代わりに使用する不適切利用が課題だったという。(後略)

このアプリ(以下リンク先からダウンロード可能です)では、車椅子の利用のあるなしといった条件での検索が可能になっています。いまのところはAndroid端末のみ(アプリは無料)の利用になっていますが、利用状況によって、iOS対応も進むと考えられます。

さぽのる(Android)

タクシー業界の新規事業としても

近未来の日本を考えたとき、タクシーに求められる要件は大きく変わっていくでしょう。その中でもっとも大事なところは、利用者の年齢属性が上がっていくということです。それによって、利用目的も変化していくことになり、主な利用時間も夜間から日中にシフトしていくものと考えられます。

タクシー会社は、今回のニュースになっている「さぽのる」のようなアプリの選択肢に入ってこないと、生き残りが困難になっていくでしょう。そして、ただアプリの選択肢に入るだけでは不十分で、その中で選ばれるために、どこまで高齢者のニーズを把握し、それに応えていくかも重要になります。

それに、自動運転になっても、かならずしも乗務員がいらないわけではなさそうです。乗務員の仕事が、これまでの運転するということから、介護のプロとして高齢者を支援するということに変化していければ、まだまだ需要は見込めます。それどころか、免許返納の流れを受けて、より大きな需要になる可能性もあるのです。

※参考文献
・産経ニュース,『介護タクシー、アプリで予約 神戸市消防局が配信 救急出動減へ普及期待』, 2018年5月15日

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