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高齢者大学校が好調?大阪府高齢者大学校の入学者数が過去最多に

高齢者大学校が好調?大阪府高齢者大学校の入学者数が過去最多に

高齢者に特化した大学がある?

高齢者になり、年金などの将来不安を持ちながら生活をしていると、精神的に厳しい状態になりやすいものです。そうした状態でも、なにかを学ぶということは、低コストに精神的な豊かさをもたらす秘策になり得ます。高齢者が学問を学びなおすという流れはずいぶん前からありますが、それがより一般化しつつあるようなのです。

そうした中、大阪府の高齢者大学校という取り組みが注目を集めています。過去にも、高齢者が大学に通うということはありましたが、高齢者大学校は、同級生のほとんどが高齢者という点で、かつての大学とは異なります。以下、大阪日日新聞の記事(2018年4月16日)より、一部引用します。

大阪府高齢者大学校の2018年度入学式が、大阪市北区の大阪国際会議場で行われた。健康寿命の重要性が増す中、受講生は過去最多の2763人を数えた。和田征士理事長は「趣味を深め、仲間をつくってワイワイ、ガヤガヤすれば元気になる」と新受講生を迎えた。

受講生の平均年齢は69・8歳。歴史、語学、スポーツなど67講座に分かれて1年間学ぶ。(中略)高大はNPO法人化した09年度に受講生526人でスタート。大阪市教育会館(中央区)を拠点に活動し、10周年記念式典を来年1月に予定している。

広がりをみせる高齢者大学校

高齢者大学校というと、大阪府のものが有名ですが、東京の板橋区にも、板橋グリーンカレッジという高齢者大学校があります。こちらは大学院まで準備されており、卒業後のOB会も組織化されているようです。

京都にも京都高齢者大学校があり、現在は第6期の学生募集を行っています。兵庫県にも明石市立高齢者大学校があります。愛媛県高齢者大学校は、すでに30年以上の歴史がある高齢者大学校です。

今後も、日本全国で、高齢者大学校の入学式や卒業式のニュースが増えていくことでしょう。そうした中からは、学術的に意義深い研究成果なども出てくるはずです。高齢者ならではの研究テーマというのも、きっとあると考えられます。

学び続けることが健康につながる

学び続けることができたら、脳が活性化されて、認知症の予防になる可能性があることは、誰でも思いつくと思います。しかし、学び続けることは、人間にとって生きる目的にもなり得ることです。目的をもって生きることができたら、人間は活動的になるし、結果として頭だけでなく身体も動かすことにつながるでしょう。

また、同じテーマに興味を示す仲間の存在は、日常生活をよりイキイキとさせるでしょう。目的のないコミュニケーションも大事ですが、同じテーマに関する最新の知識をやりとりしたり、議論をすることによって、生きる意欲も高まります。

かつて大学は、社会で活躍する人材を生み出す機関としての役割を担ってきました。しかしこれからは、そうした役割に加えて、純粋に、生きる喜びを増やすための場としての役割も担っていくことになると信じています。もちろん、限られた公費の中でのやりくりにはなりますが、こうした流れが大きくなっていけば素敵ですね。

※参考文献
・大阪日日新聞, 『過去最多2763人受講 高齢者大学校入学式』, 2018年

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