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介護業界の人こそ、業界の外とつながって欲しい(介護業界のイノベーション)

介護業界の人こそ、業界の外とつながって欲しい

介護業界にはサークル活動が多い?

あくまでも実感値にすぎませんが、介護業界には、他の業界よりもサークル活動が多いと感じることがあります。勉強会やセミナーといった業務に直接関連するものもあれば、忘年会やバーベキューといったネットワーキングを目的としたものもあります。

厳しい介護業界の現状を考えれば、こうして業界内において組織の枠を超えて支え合う活動は、素晴らしいし、必要なものだとも感じます。同時に、気づくことがあります。それは、こうしたサークル活動が、介護業界の外まで巻き込んでいるケースの少なさです。

この原因を推測してみると(1)勉強すべき内容が介護の専門領域であり業界の外には参加をアピールしにくい(2)人手不足の介護業界にいてはそこまで活動の輪を広げる時間的余裕もない(3)介護業界の待遇の悪さから業界外のサークル活動に参加するときの費用が重い、といったことが考えられます。

イノベーションは専門性の多様性から生まれる

介護業界にイノベーションが必要であることは、誰もが理解しています。枯渇しつつある国の財源の現実と、介護職の待遇改善の必要性というのは、二律背反(それぞれに根拠のある矛盾)です。こうした二律背反を超えるためには、イノベーション(ヘーゲルの弁証法的なアプローチ)が必要なのです。

より具体的には、財源を国にのみ頼らない介護業界を作っていく必要があります。混合介護や保険外サービスの拡充、生産性向上のための人工知能やロボットの導入など、トピックとしてはすでに出揃っており、あとは実行するだけという状況です。

混合介護はともかくとして、それ以外のトピックを進めていくには、介護業界の外にある人脈が必要になります。そして、こうしたときに威力を発揮する人脈というのは、往往にして非公式なものであり、それこそサークル活動などを通して知り合った関係性が物をいう世界なのです。

変化は常に辺境の地から起こる

歴史的に考えてみると、変化というのは、常に中央からではなく、周辺(もっと言えば差別されるような辺境の地)から起こります。日本の歴史で考えてみても、元寇はやや古すぎるにせよ、明治維新につながったのは、黒船という海の向こう側からの圧力でした。

明治維新は徳川政権だけでは起こせなかったように、介護業界の変革も、現在の中央と呼べる人々だけでは起こせないはずなのです。かつて、坂本龍馬らは、藩を超えて交流しながら明治維新を推進しました。これと同じように、介護業界の人材こそ、業界を超えた交流を求めてもらもらいたいと願っています。

たかが交流と考えてしまっては間違います。シルクロードの時代から、発展する都市には「多様な交流」という共通点があるのです。もちろん、異業種の交流ばかりをしていても、現実は進まないという事例もあります。ただ、介護業界には、それが少なすぎるように感じるのです。

もし、あなたが介護業界の人であれば、あなたの忘年会、介護業界とは関係のないものがいくつありましたか?逆にもし、あなたが介護業界の外の人であれば、あなたの忘年会には介護業界のものがいくつありましたか?あなたこそ、介護業界にとって、次の坂本龍馬かもしれないのです。

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