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聴力の低下を甘くみないほうがいい

聴力の低下を甘くみないほうがいい

聴力の低下を甘くみないほうがいい

高齢者になると、心身のあらゆるところで、衰えが出てきます。その代表的なものの一つに、聴力の低下があるのは、多くの人が知っていることでしょう。しかしそれが、日常的に介護が必要になってしまうまでの衰えにつながることを認識しているでしょうか。以下、朝日新聞の記事(2017年11月2日)より、一部引用します。

聴力の低下と、社会的活動の減少が組み合わさると将来、介護を必要とする状態になるリスクが高まる――。そんな調査結果を国立長寿医療研究センターと桜美林大学などのチームがまとめた。年とともに聴力は衰えていくが、外出や会話といった社会的活動を減らさないことが要介護状態にならないために大切という。(中略)

研究員は「聴力の低下も社会的活動の減少も要介護のリスクを高めるが、二つが組み合わさることでより高まる」としたうえで、「耳が遠い高齢者は適切に補聴器を使うなどし、外での活動や人との交流を減らさないようにしたほうがいい」と指摘する。

社会生活に自信が持てなくなる

聴力が低下すると、ちょっとしたことでも、他人とやりとりをすることが辛くなります。相手の言っていることがよくわからないし、なんとか会話をしていても、どこかの部分を聞き逃してしまうこともあります。また、自分の耳が遠くなったことを、相手に悟られることで恥ずかしい思いもします。

そうなると、外出することが怖くなり、引きこもりになってしまうこともあります。引きこもりになると、身体能力も衰え、気がつくとフレイル状態になってしまい、そのまま要介護状態ということもあるのです。

とにかく、少しでも耳が遠くなったと感じられたら、まずは検査するように心がけてください。特に、高齢者の難聴の場合は、高音が聞き取りにくくなります。高音が聞き取りにくい感じがしたら、要注意です。そもそも、70代にもなると、2人に1人が難聴(老人性難聴)とも言われますので、検査は、とにかく受けたほうがよいでしょう。

補聴器も進歩してきている

補聴器は、こうした難聴の解決策になりえます。「耳が遠くなったくらいで」と簡単に考えず、かならず耳鼻科の診療を受けるようにしてください。なお、こうした検査では、純音聴力検査(音の聞き取り能力検査)と語音聴力検査(言葉の聞き取り能力検査)の2つが実施されます。

一般に難聴というと、純音聴力検査のほうだけを考えがちです。しかし、この純音聴力検査に加えて、語音聴力検査が行われるのは「相手がしゃべっている音は聞こえるが、しゃべっている内容が聞き取れない」ということもあります。

こうした、しっかりとした医学的な検査を受けて、その人の状態に合っている補聴器を使えば、また、社会的に充実した生活に戻れるかもしれません。耳が遠くなったことがきっかけで、それを放置していたら、後戻りできないところまで心身が衰えてしまうということがないように注意してください。

※参考文献
・朝日新聞, 『聴力低下と社会的活動の減少で、要介護リスク2倍に』, 2017年11月2日

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