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語彙力のピークは71歳にある?意外と知らない年齢と能力の関係性について

語彙力のピークは71歳にある?意外と知らない年齢と能力の関係性について

名前を記憶する能力のピークは22歳

誰でも歳をとると「自分は能力のピークをすぎた」と感じることがあるでしょう。確かに、歳をとると、出会った人の名前を覚えるのは困難になっていきます。なぜなら、新たに出会った他者の名前を記憶する能力のピークは22歳にあるからです。

それと同様にして、あらゆる能力のピークは22歳にあるのでしょうか。科学者たちの発見によれば、それは、間違いです。以下、Business Insider Japanの記事(2017年8月6日)より、一部引用をします。

非常に面白いので、ぜひ原文も当たってみてください。ただし、日本語版と英語版の、複数の記事を読むと、一部でピークの年齢に関する情報が異なるところがあるため、専門の研究者の場合は注意が必要です

知能に限って言えば、今後、新たな能力のピークを迎えられる可能性がある。他人の感情を推し量る能力、あるいは基本的な計算能力のように、中年期もしくはそれ以降までピークに達しないものもある。

マサチューセッツ工科大学(MIT)の認知科学研究者で、加齢に伴う知能の変化に関する研究を率いるジョシュア・ハーツホーン(Joshua Hartshorne)氏は、Business Insiderに対してこう語った。

「ほぼどの年齢においても、ある能力については向上が、ある能力については低下が見られる」研究チームは、10歳から90歳までの数千人を対象に、単語の暗記、顔の識別、名前の記憶、計算といった能力について、調査した。結果、年齢に関係なく、ほぼすべての年齢で、常になんらかの能力のピークが来ることがわかった。

40〜50代に能力のピークを迎えるのは?

KAIGO LAB の読者に多い40〜50代の人にも朗報です。40〜50代に能力のピークを迎えるは、集中力(43歳)、感情認知能力(48歳)、基本的な計算能力(50歳)、新しい情報を学び、理解する能力(50歳)ということでした。

感情認知能力が、親の介護がはじまりやすい40〜50代にピークを迎えるというあたりは、とても興味深いですね。また、人間は長寿命化していますから、今後は、こうした能力のピークも後ろ倒しになっていく可能性もあります。

相手の名前は覚えられなくなっても、この年代にある人は、相手の感情には敏感になっているのです。だからこそ、介護に悩み苦しむことも多くなるわけですが、給与のピークも、この年代にあります(女性39歳、男性48歳)。なんとか、そうした苦しみも、介護サービスを上手に使いこなすことで対応したいところです。

高齢者(65歳以上)が経験するピークは?

高齢者(65歳以上)が経験するピークとしては、人生への満足(69歳)、語彙力(71歳)、見た目への満足(74歳)、心理的な充実感(82歳)というものがありました。見た目への満足感というところは、文化差はもちろん、異議もありそうですが、統計的にはそうなっているようです。

大事な考え方としては、高齢者だからといって、全ての能力が衰えているわけではないという部分でしょう。人間にとって「自分はもうだめだ」と感じてしまうことは、とてもよくないことです。そして、そうした感覚は事実ではない可能性も高いと知ることには、きっと意味もあるでしょう。

余談ですが、29歳、39歳、49歳、59歳というように、最後が9で終わる年齢において、人間は自分の人生に大きな影響を与える決断をすることが多いようです。ここに科学的な根拠を見つけることは難しそうですが、年齢の節目にあって、自分の人生を振り返ることが多いからかもしれませんね。

※参考文献
・Business Insider Japan, 『集中力は43歳! 人間の脳のピーク年齢は、能力ごとに違っていた』, 2017年8月6日
・Business Insider, 『Here are the ages you peak at everything throughout life』, Mar. 16, 2017

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