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日焼け止めの使いすぎに注意!ビタミンDが不足し、骨粗鬆症の原因にも?

日焼け止めの使いすぎに注意!ビタミンDが不足し、骨粗鬆症の原因にも?

紫外線対策が広まった結果として

過去のオゾン層の破壊といったニュースによって、紫外線による皮膚がんの懸念が高まりました。結果として、一般の紫外線対策に対する知識が高まったのはよいことでしょう。しかし、紫外線は、体内におけるビタミンDの生成に必要なものであり、紫外線を避けすぎるのも問題なのです。

ビタミンDは、骨を作るときに必要になる物質です。正確には、ビタミンDは、骨の形成に必要となるカルシウムやリンの吸収をよくする物質です。結果として、カルシウムやリンが、骨(歯)として沈着する作用を助けることがわかっています。

このビタミンDが足りなくなると、骨がもろくなる骨粗鬆症の原因にもなります。そうした傾向が、20代の女性にみられたという報道がありました。以下、毎日新聞の記事(2017年7月12日)より、一部引用します。

20代の女性が週3回以上日焼け止めを使った場合、血中のビタミンD濃度が常に「欠乏状態」になっていたことが、大阪樟蔭女子大などの研究チームの調査でわかった。ビタミンDは日光に含まれる紫外線を浴びることで体内で作られ、骨の形成に関わる栄養素。不足すると、骨粗しょう症などになりやすくなる。同大では「直ちに病気になるわけではないが、ビタミンDを含む食品で補ってほしい」としている。

研究チームは2016年5月から1年間、同大の学生など20代の女性延べ101人について、日焼け止めの使用頻度や食習慣などを調査した。その結果、日焼け止めを週3回以上使うグループの血中ビタミンD濃度の平均は、通年で基準を下回る「欠乏状態」だったという。(中略)

ビタミンDの摂取について

骨粗鬆症は女性に多い病気です。一般に、日焼けを気にするのも女性に多いことから、日焼け止めがビタミンD不足につながり、骨粗鬆症につながってしまうとするなら、かなりの問題です。骨粗鬆症が原因で骨折をし、そこから要介護状態に至ることもあるからです。

とはいえ、日焼けをしすぎるのも問題です。先にも述べたとおり、皮膚がんの懸念もあります。そこで、ビタミンDを含む食品に注目したいところです。なお、ビタミンDと一緒に、できるだけカルシウムを摂取するように心がければ、骨の形成に役立ちます。

実は、ビタミンDは野菜や穀物といったものには(ほとんど)含まれていません。ビタミンDが多く含まれているのは、魚類とキノコ類です。魚にはカルシウムも含まれているので、一石二鳥ですね。詳しくは、骨粗鬆症財団の資料をご覧ください。

ここで注意したいのは、サプリメントによってビタミンDを摂取する場合です。サプリメントの場合、ビタミンDの摂りすぎにならないように心がけないといけません。ビタミンDは摂りすぎると、腎機能障害や体内組織の石灰化を招いてしまうからです。

また、日光を浴びることには、ビタミンDの生成以外にも、人間の感情を整えるセロトニン(神経伝達物質)を生じさせたり、体内時計を整えたりすることにもつながります。過度な日焼けはよくありませんが、日の光を拒絶しすぎることもまた、よくありません。

※参考文献
・毎日新聞, 『日焼け止め使用でビタミンD不足…20代女性に調査』, 2017年7月12日
・公益財団法人骨粗鬆症財団, 『ビタミンDを多く含む食品』, 2014年

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