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認知症予防にはロスマリン酸が有効?現在、臨床試験中のサプリメントがある

認知症予防にはロスマリン酸が有効?(臨床試験中)

緑茶に含まれるポリフェノールが有効?

認知症の予防につながる食品の研究が進んでいます。国内では、金沢大学大学院(脳老化・神経病態学)の山田正仁教授のグループによる研究が有名です。あくまでも観察研究(なにが有効かを観察するにとどまり、どうして有効なのかまではわからない)が中心ではあるものの、かなり希望の持てるところまで来ています。

こうした研究から、紅茶やコーヒーではなく、緑茶をよく飲む人は、有意に認知症の発症率が低いことが示されています。この緑茶については、観察研究よりも先に進んでいて、緑茶に含まれている成分のうちで、なにが、認知症の発症を抑制しているのかについての研究が進められてきました。

この結果として、緑茶に含まれるポリフェノール(ミリセチンとEGCG)が有効かもしれないという仮説まで行き着いています。より正確には、アルツハイマー病(認知症の7割を締める原因となる病気)の原因であるアミロイドβの蓄積を、このポリフェノールが防ぐという推論が立てられています。

緑茶よりも有効な食品がある?

山田教授のグループは、緑茶に含まれるポリフェノールよりも、さらに有効な成分が存在しないか、様々な食品を試してみました。その結果として、ロスマリン酸という物質がもっとも高い成績を出したのです。マウス実験での効果は認められています。

ロスマリン酸は、その名の通り、ローズマリー(シソ科)に多く含まれるポリフェノールです。ローズマリー以外にも、シソやレモンバームといったシソ科の植物にも含まれています。山田教授のグループは、レモンバームから抽出したサプリメントを開発済で、2016年の夏から、人間での臨床試験が走っています。

この臨床試験には、一般の人も無料で参加できるようです。65歳〜79歳以下で、もの忘れが心配な人、かつ、今現在は認知症の診断や治療を受けていないことが大きな条件です。また、石川県七尾市内または金沢市内の会場に、2年半の期間において7回通えるということも条件です。

この臨床試験に参加してみたいと考える場合は、金沢大学神経内科の「ロスマリン酸認知症予防プロジェクト参加申し込み」のページから、参加申し込みができるようになっています。興味がある場合は、この臨床試験への参加も検討してみるとよいでしょう(申し込みは2018年まで)。

※参考文献
・山田 正仁, 『本当に効く予防食品はこれだ』, 文藝春秋, 2017年8月号
・金沢大学神経内科, 『ロスマリン酸認知症予防プロジェクト』, 研究紹介ページ

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