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【注意喚起】認知症サポーターの腕輪が売買されています。要介護者が詐欺のターゲットになっていないか確認してください。

認知症サポーターの腕輪が売買されています。要介護者が詐欺のターゲットになっていないか確認してください。

認知サポーターの腕輪が売買されている

認知サポーターの腕輪がネットで売買されています。認知症サポーターは、90分の養成講座を受ければ、小・中学生でも取得できる資格です。これは、仕事に活かすための資格というよりも、介護への理解を深め、認知症についての偏見を減らすことを目的とした、介護へのエントリー資格です。

この認知症サポーターの養成講座を受けた人には、オレンジリングと呼ばれる腕輪が無償で配られます。特別なデザインというわけではなく、本来は、売買の対象となるようなものではありません。しかしこれが、ネットで売買されているというニュースが入ってきました。以下、神戸新聞NEXTの記事(2017年6月13日)より、一部引用します。

認知症への正しい理解や接し方を学んだ認知症サポーターの証しとして、養成講座の修了者に配られる「オレンジリング」が、インターネットオークションなどで売買されていることが分かった。(中略)

オレンジリングはオレンジ色ブレスレットで、約1時間半の認知症サポーター養成講座を修了した人に無償で配られる。政府が推進する認知症施策の一環で、同協議会が助成金を受けて作製。講座を開く自治体や企業、団体に必要数を配布し、2005年度の講座開始から約900万人が手にした。

同協議会によると、今年5月に「(ネット上で品物を売買できる)フリマアプリに出品されている」と関係者から連絡があり、スタッフが調べたところ、複数のフリマアプリやネットオークションで出品が確認された。1個1500円で落札されたり、15~20個まとめて出品されたりするケースもあったという。(中略)

同協議会の菅原弘子事務局長は「購入の意図が分からない。未受講の人が修了者を装って認知症の人に近づくのは危険。悪用の恐れもあるので、適正に扱ってほしい」と訴えている。

卒業アルバムが切り取られる事件との関連性は?

以前、認知症をめぐる詐欺事件につながる可能性があるということで『卒業アルバムが切り取られる不可解な事件』について記事にしています。組織的な犯罪の可能性があり、それを悪用するターゲットとして、認知症に苦しむ高齢者が危険ではないかと指摘しました。

今回のニュースも、無料で配布されているものが売買の対象となっている点が、かなり不可解です。しかし、これに1,500円の価値があると考える人がいるのは動かせない事実です。単純に考えれば、1,500円以上の利益がでるから、それだけの価格で売られているはずなのです。

では、どうやって無料の腕輪が1,500円以上の利益を生むのか・・・詐欺に利用される可能性があるのではないでしょうか。もちろん、考えすぎかもしれませんし、杞憂であることを願うばかりです。とはいえ、これをただ「不謹慎な行為」と考えてしまうのは、危ない気がします。

先の卒業アルバムの事件では、写真が、認知症介護の現場において(回想法において)活用されていることから、詐欺の可能性を疑いました。今回の腕輪は、そのまま、認知症との関連性があることは(ほぼ)確実です。なにかと詐欺のターゲットになりやすい認知症の高齢者のことが心配です。

なんの確証もありませんが、介護現場にいる介護職や介護家族は、くれぐれも注意してください。特に、古い写真を持って近づいてくる人や、オレンジリングをして近づいてくる人には、注意が必要かもしれません。人を疑うのは嫌なことですが、こうした事件があるので、仕方のないことです。

※参考文献
・神戸新聞NEXT, 『認知症支援の腕輪ネット売買 「思い踏みにじる」』, 2017年6月13日

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