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介護福祉士をめざす外国人が急増中・・・ほんとうに大丈夫だろうか?

介護福祉士の勉強を進める外国人が急増中・・・定着するだろうか?

介護福祉士を取得すると、日本に滞在できる

介護福祉士は、日本の介護を支える人材のための国家資格です。しかし、介護福祉士の活躍が求められる仕事は増えてきているにも関わらず、国内の養成学校は定員割れの状態が続いています。その理由は様々ですが、もっとも大きいのは、毎月の手取りが20万にも満たないケースも多いという、介護職の待遇の悪さです。

養成学校も、生き残りをかけて、生徒を国外に求め始めています。そして国もまた、介護福祉士の資格を取得した外国人に、日本への滞在を許可するという法整備を進めました。その結果が出始めているようです。以下、MBS NEWSの記事(2017年5月3日)より、一部引用します。

彼女たちのように、介護福祉士を目指す外国人が急に増えたのには理由があります。「昨年の11月に一部入管法が改正されて『介護福祉士』という国家資格を取得すれば、『介護』という就労ビザが下りる」(関西社会福祉専門学校 山本容平学校長)(中略)

日本を目指す外国の若者は増えるはず。そう見越してこの学校では、学校長自らがベトナムの日本語学校を訪れてPR。狙いは的中し、想定以上の生徒が応募してきたのです。(後略)

現代の奴隷労働にはならないか?

こうして日本で働きながら暮らすことを選択してくれる外国人が増えること自体は、とても喜ばしいことです。同時に、日本国内では十分な数の労働者が得られないところばかりで、外国人労働者を受け入れていくということは、現代の奴隷労働を助長しかねません。

日本で暮らし、子供を日本で育てている外国人は、子供が大きくなると帰国するという選択肢がなくなります。しかし、介護以外の仕事をするには制限がかかっているとすれば、それは、国による外国人の「人生の囲い込み」になってしまうでしょう。

本質的には、日本人であっても働きたい職場に、より優秀な外国人にも来てもらうという流れができないと、おかしなことになります。しかし、介護職の待遇改善は、掛け声ばかりで、少しずつしか進んでいません。そうこうしているうちに、2025年が来てしまいます

いずれはストライキが起こってしまうかもしれない

介護職が、労働条件の改善を求めてストライキを起こしたとします。そうなると、介護施設などによっては、死人が出てしまう可能性もあります。遠距離介護をしている家族であれば、ストライキの最中は、無理やりにでも仕事を休まないと、対応できません。ストライキが長引けば、介護離職も増えるでしょう。

現在のような待遇でも、介護職たちがストライキを起こさないのは、我慢をしてくれているからです。介護職たちは、高い倫理観でもって、ギリギリの状態を維持しているのです。しかし、労働者としての正当な権利を我慢するといった文化を、外国人に期待することはできません。

介護労働の現場に外国人が増えてきて、そうした外国人が、介護職の待遇に大きな不満を持ったとき、ストライキは十分に起こり得ます。そうして死人が出た場合、誰も責任を取れません。そんな未来を避けるため、介護職の待遇改善が進むことを祈るばかりです。

※参考文献
・MBS NEWS, 『介護福祉士を目指す外国人急増 その理由とは?』, 2017年5月3日

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