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睡眠時無呼吸症候群(SAS)?危険な「いびき」について知っておきたい

睡眠時無呼吸症候群(SAS)?危険な「いびき」について知っておきたい

「いびき」がうるさい人は、睡眠時無呼吸症候群?

周囲がびっくりするような「いびき」をかく人は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を疑う必要があります。大きな「いびき」は、身体の異常を伝えているサインでもあるのです。たかが「いびき」と放置しておくと、脳卒中から要介護状態になったり、糖尿病になったり、最悪は突然死してしまうこともあります。

ひどい「いびき」の直接の理由になるのは(1)閉塞型;ノドの奥にある空気の通り道がせまくなっている(2)中枢型;脳内の異常によって呼吸の制御に問題がある、という2つです。正確にはこれらの混合型もあるので、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、素人判断は避けて、必ず、医師に相談しましょう。

これら睡眠時無呼吸症候群のタイプのうち、閉塞型は、日中起きているときには呼吸になんの問題もないので、本人が気づきにくいという特徴があります。そして閉塞型の発生は、メタボリックシンドロームが原因になっているケースが多いようです。

メタボリックシンドロームとの関連について

とくに、危険なレベルの「いびき」につながる重症の睡眠時無呼吸症候群の場合は、過半数(男性の59%、女性の50%)が、メタボリックシンドロームをともなっています。太っていることでノドの奥が圧迫されやすく、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高い状態にあるということです。

こうした睡眠時無呼吸症候群に悩まされている人は、日本に200万人もいるそうです。メタボリックシンドロームとの関連もありますから、潜在的には、この10倍の2,000万人が、睡眠時無呼吸症候群の予備軍とも言われています。睡眠時無呼吸症候群は、多くの人が、注意すべきものなのです。

家族と一緒に暮らしていたりして、おたがいの「いびき」を確認できる場合は、その情報をもとに、医師に相談することが可能です。ですが、一人暮らしなどで、自分が寝ているときの状態が確認できない人は、どうすればいいのでしょう。

一人暮らしなどで、自分の「いびき」がわからない場合

そもそも、メタボリックシンドロームがある人は、注意が必要です。それ以外にも、睡眠時無呼吸症候群の場合は、起床時の頭痛、起床時の不快感、寝汗、夜間の頻尿、日中に眠気が襲ってくるといった傾向もあるようです。

睡眠時無呼吸症候群によって呼吸がおかしくなるので、酸素の取り込みが悪化し、血液中の酸素濃度が下がります。また、良質な眠りが妨げられるため、睡眠時に起こる様々なこと(成長ホルモンの分泌、脂肪の分解、インスリンの分泌など)が進みにくくなります。

このようなことから、睡眠時無呼吸症候群があると、身体の不調が起こりやすくなるのです。これを単なる不調と考えず、このような傾向が疑われる場合は、医師に相談してみる必要があるでしょう。さらに、高齢者の場合は、特別な注意が必要です。

高齢者の場合は、加齢によって、脳の働きもにぶくなっています。このため、先の中枢型に相当する、呼吸の制御に問題が発生することがあります。太っていないのに(むしろやせていても)睡眠時無呼吸症候群が起こることがあるのです。

繰り返しになりますが、太っていないからといった素人判断は避けてください。睡眠時無呼吸症候群の疑いがあれば、それを、ちょっとした不眠や、たかが「いびき」と放置せず、医師への相談を心がけるようにしましょう。

※参考文献
・グッドスリープクリニック, 『肥満・メタボリックシンドロームに関連する特殊な病態』
・日本循環器学会, 日本呼吸器学会, et al., 『循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン』, Circulation Journal Vol. 74, Suppl. II, 2010

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