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Google Map が車椅子でのお出かけに対応!(日本における車椅子の利用者数ほか)

Google Map が車椅子でのお出かけに対応!高アクセシビリティ社会をめざそう!

Google Mapの新たな試み

Google Mapは、Googleが、2005年2月にリリースしたサービスです。リリースされた当時は、ピラミッドを探したり、富士山を見たり、とても興奮したことを、つい昨日のことのように思い出します。

2007年にはストリートビュー機能が追加され、昔住んでいた家の周辺をみて懐かしい思いに浸ったりもしました。プライバシーの問題もありますが、Google Mapは、あらためてすごいプロダクトだと感じます。

そのGoogle Mapが、今度は、車椅子でのお出かけに貢献するアップデートをしました。ITmediaニュースの記事(2016年12月19日)より、以下、一部引用します(改行位置のみ KAIGO LABにて修正)。

米Googleの「Googleマップ」の「場所」の説明に、「車椅子対応の入り口」という項目が追加された。「Googleローカルガイド」のチームが12月15日(現地時間)、Google+で発表した。

すべての場所を網羅するわけではないが、日本のGoogleマップでも場所によっては表示される。車椅子対応ということはベビーカーや杖の利用者にとっても入りやすいということで、多くの人にとって有用な情報といえる。

Googleマップのモバイルアプリで場所を表示し、概要説明テキストの右に「>」がある場合、スワイプすると表示される「○○について」のページの「ホテル設備」(英語版は「Amenities」)の1項目として「車椅子対応の入り口」が表示される。

まだ、日本では十分な対応ができていないようですが、今後は、より使いやすいものになっていくでしょう。大いに期待したいサービスですが、同時に、またGoogleにやられたという悔しさもありますね。

車椅子の利用者数とアクセシビリティ

車椅子の利用者数については、正確な統計がないようです。それでも、高齢化に伴い、車椅子を利用する人が増加しているのは、まず、間違いないでしょう。

手足になんらかの障害を持った人を、肢体不自由者(したいふじゆうしゃ)と言います。このうち、手を意味する上肢(じょうし)に障害を持った人の人数引いた総数を、便宜的に、車椅子の利用者とした場合、2013年のデータで約127万人となります(18歳以上123万4千人、18歳未満3万8千人)。

これだけの数の人が車椅子を利用しているのに、日本のアクセシビリティ(=障害をもっている人の様々な施設などへのアクセスのしやすさ)は、先進国としては、まだまだ恥ずかしいレベルにあります。

車椅子だけではありませんが、高齢者のアクセシビリティが上がると、年間の旅行消費額が5,000億円増加するという試算(坂井, 2015年)もあります。アクセシビリティは、単に、障害をもっている人のためだけでなく、日本を元気にする起爆剤でもあるのです。

にもかかわらず、日本の宿泊施設のうち、車椅子の利用者を積極的に受け入れたいと答えたのは、わずか13%にすぎません。車椅子の受け入れ経験は、81%の宿泊施設が経験していることと合わせて考えると、この数字にはがっかりさせられます(坂井, 2015年)。2020年の東京パラリンピックまでには、意識改革が必要でしょう。

2020年の東京パラリンピック

2020年の東京パラリンピックでは、期間中7万5千人以上、1日最大で7千人以上が、会場に車椅子で来場するという想定があります(パナソニック株式会社, 2015年)。

これを成功させるためには、施設や交通機関のバリアフリー化、混雑する場での安全誘導、ボランティアたちへの介護教育といった、様々な対応が求められるでしょう。

介護業界としても、2020年の東京パラリンピックを、日本における介護への意識を高めるチャンスとして位置づけないとなりません。いまだに、介護=下の世話といった誤った認識が大多数を占める状態にパラダイムシフトをもたらすことを、共に目指しましょう。

※参考文献
・ITmediaニュース, 『Googleマップ、施設が「車椅子対応」かどうかの表示スタート』, 2016年12月19日
・内閣府, 『平成25年版 障害者白書(全体版)』
・坂井 志保, 『車いす・足腰が不安なシニア層の国内宿泊旅行拡大に関する調査研究』, 2015年5月20日
・パナソニック株式会社, 『2020年に向けた高アクセシビリティ社会へのおもてなしソリューション』, 2015年3月9日

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