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マイコプラズマ肺炎(五輪肺炎)が増えています!晩秋から早春にかけての感染が多い

マイコプラズマ肺炎(五輪肺炎)が増えています!晩秋から早春にかけての感染が多い

マイコプラズマ肺炎とは?

コホコホといった乾いたせきが止まらず、発熱が続いているようなら、医師の診断を受けてください。今、全国的に流行っているマイコプラズマ肺炎かもしれないからです。潜伏期間(感染してから症状が出るまでの期間)も2〜3週間と長いので、知らないうちに、家族などにうつしてしまう可能性もあり、危険です。

マイコプラズマ肺炎とは、肺炎というくらいですから、肺における炎症が原因ではあります。ただ、普通の肺炎とは異なり、気管支などの内部での炎症ではなく、その外部(間質)での炎症という特徴があります(異型肺炎)。

気管支などの外部で発生しているため、初期症状としては痰(たん)が出ない傾向があります。そのため、乾いたせきが続くという特徴があります。ただ、症状が進むと、炎症の範囲が広がって、痰をともなうゼロゼロとしたせきに変わることもあります。

正確には、マイコプラズマ・ニューモニエ(Mycoplasma pneumoniae)という微生物が原因の肺炎とされます。小児や若年成人に多く見られるのですが、怖いのは、完全に健康な人であっても急に感染し、発病するという点です。

繰り返しになりますが、せきが止まらず、発熱が続いている場合には、マイコプラズマ肺炎を疑ってください。解熱後も3〜4週間せきが続く場合も、要注意です。重症になることは少ないとされますが、最悪の場合は、髄膜炎や脳炎にまで発展することもあるようです。

マイコプラズマ肺炎が過去最高の勢いで流行中!

もともとは、マイコプラズマ肺炎は、4年周期で流行することが知られていました。オリンピックの年に重なっており、医師は、オリンピックがある年には、マイコプラズマ肺炎を「五輪肺炎」として警戒してきました。

近年は、その傾向も崩れてきているとされていましたが、リオ・オリンピックがあった今年、マイコプラズマ肺炎の流行が確認されています。晩秋から早春にかけての感染が多いので、今がまさに、注意すべきときがきているのです。以下、朝日新聞の記事(2016年11月8日)より、一部引用します。

子どもに多く、せきが長引きやすいマイコプラズマ肺炎が大流行している。国立感染症研究所によると、10月17~23日の1週間に全国約500の医療機関から報告された平均患者数は統計開始以来、過去最多を記録した。専門家は、従来の抗菌薬が効かない耐性菌の影響を指摘、マスク着用やこまめな手洗いを呼びかけている。

マイコプラズマ肺炎は、乾いたせきと発熱が特徴で、解熱後も数週間にわたってせきが続く。マイコプラズマという細菌が原因で、くしゃみやせきのしぶきを介して感染する。14歳未満が患者の約8割を占め、中耳炎や無菌性髄膜炎、脳炎などを併発し重症化することもある。

マイコプラズマ肺炎の予防

風邪と同じように、人混みを避けて、外出から帰ってきたら、うがいと手洗いをするというのが、マイコプラズマ肺炎の予防になります。感染経路は、飛沫感染(せき、くしゃみによる感染)や、接触による感染と考えられています。

ただ、感染力はそれほどでもなく、家族関係にみられるような濃厚な接触があっての感染と考えられています。そのため、地域の中における感染が拡大するときの速度は、それほど、はやくはないようです。

先にも述べたとおり、潜伏期間が2〜3週間と長いため、それと気づかないうちに、感染者が増えている点には注意が必要です。また、医師にとっては、診断が簡単なタイプの病気ではないということも、意識しておく必要があるでしょう。

※参考文献
・国立感染症研究所, 『マイコプラズマ肺炎とは』
・朝日新聞, 『「五輪肺炎」復活? マイコプラズマ肺炎が大流行』, 2016年11月8日

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