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山下雄平参院議員、初の代表質問で、介護職の待遇改善に言及

山下雄平参院議員、初の代表質問で、介護職の待遇改善に言及

KAIGO LAB は政治的に中立です。ですから、この記事はあくまでも介護業界に対して言及している議員に関する情報として受け止めてください。

政治家にとっての代表質問なにか?

質問というと、そんなことは誰でもできると感じられるでしょう。しかし政治家にとって、議会における質問には、要求(追求)としての意味があります。この質問を受けた行政側にいる政治家による回答は、実質的に強い拘束力を持ちます。それだけ、議会における政治家の言葉は重いということです。

ですから、政治家として仕事をするということは、議会において質問をし、受ける側としてはそれに回答するということでもあります。特定の議員が仕事をしているかどうかは、質問や回答の回数を見れば、ある程度はわかるということです(もちろん、本当は質問の中身こそ大事なのですが)。

さらに、質問の中でも、特に代表質問は、政治家が所属する会派(活動を共にする政治家の集まり)を代表するものであり、質問をする側としても、1人の政治家としての質問ではなく、複数人の政治家による行政に対する要求(追求)としての意味を持ちます。それだけ、より重要な質問ということです。

山下雄平(やました・ゆうへい)参院議員(自民党)による代表質問

2016年10月28日、国会議員4年目の山下雄平参院議員(自民党)が、議員として初めての代表質問に臨みました。厚生労働相への質問であり、その内容は(1)介護職としての外国人の受け入れにおける介護の質の低下懸念(2)外国人が雇用されることによる、日本人の介護職の雇用不安増大(3)日本人の介護職の待遇改善、の3点についてのものでした。

塩崎恭久厚生労働相(自民党)は、この代表質問に対して(1)外国人の介護職には日本語学習の機会を確保すること(2)日本人の介護職の待遇改善に努力すること、が回答されました。これは、質問者も回答者も自民党ということで(根回しもありますし)、激しいやりとりになるはずもないケースではあります。

ただ、いかに内輪でのやりとりとはいえ、介護職の待遇改善に努力するという回答には、拘束力があります。本当は、その努力の中身が大事であり、そこへのツッコミが必要なはずですが、そこまでは行けませんでした。

とはいえ、介護業界にある人々は、今後、議会における山下議員らのさらなる質問を期待しつつ、塩崎議員の努力の中身について、しっかりと見ていく必要があるでしょう。政治に関心を持ち、誰が、日本の介護をよくしようと本当に努力をしているのか、考えていく必要があります。

山下雄平参院議員について

介護業界で日々業務を行っている人は、今回の山下議員の質問には、勇気付けられるところがあったはずです。特に、山下議員は、元ジャーナリスト(過去、時事通信社、日本経済新聞社に在籍していた)として政治を取材する活動を約9年行っていたので、情報感度や発信力については期待できると思われます。

山下議員は、佐賀県唐津市出身で、佐賀県の名門、弘学館中学・高校を経て、慶應義塾大学(法学部政治学科)を卒業しています。学問としての政治を学び、ジャーナリストとして政治を取材し、政治家として政治を実践するという部分は、一貫しています。同時に、政治の外を知らないという点は、弱点にもなり得ます。

介護業界としては、山下議員を、初の代表質問で介護に言及した政治家として記憶し、今後の動きを見守る必要があるでしょう。また、機会があれば、介護業界の現場と課題について、コミュニケーションをとっていくことが大事だと思われます。

※参考文献
・佐賀新聞, 『山下氏、代表質問デビュー「介護現場の処遇改善を」』, 2016年11月01日

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